STEM人材のエリア傾向について

06/03/2019

お役立ちコラム企業のご担当者様向け

科学技術の発展に伴い、これからの社会に必要な資質や能力としてSTEM人材の育成が必須だと言われています。「STEM」とは、科学 (Science)、技術 (Technology)、工学 (Engineering)、数学 (Math)の4分野の頭文字を取ったもので、同分野における人材の需要はこの数年、世界各国で高まっています。STEM分野の職業はコンピューティングやプログラミング、イノベーションを想像しますが、それだけではなく、製造業から食品加工、現代医療まで、様々な業種に必要な原動力となる、とても重要なポジションです。

このような理由から、アメリカを含むいくつかの国では、STEM人材育成に向けて国を挙げて取り組んでいます。STEM卒業生が最も多い国としては、次の通りです。

⚫1位:中国(470万人)
⚫2位:インド(260万人)
⚫3位:アメリカ(56.8万人)
(※世界経済フォーラム(WEF)調べ)

STEM教育発祥地と言われるアメリカでのSTEM教育は、移民政策や雇用政策でも活用され、国家戦略の一端を担っています。ただ最近は、アップル、マイクロソフト、グーグルといった世界的IT企業が多いにも関わらず、コンピュータサイエンス分野の専攻学生が少ないことが指摘されており、2012年からの10年間でSTEM分野の卒業生を100万人増加させるなど、具体的な数値目標を掲げて取り組んでいるようです。ちなみに日本は7位(19.5万人)。日本国内ではSTEM教育拡充を訴える声が広がっており2020年には小学校でのプログラミング教育必修化がスタートします。ただ各国の取り組みに比べると少々遅れ気味と言わざるを得ません。

STEM人材が集中しているアメリカ都市ランキング

“24/7 Wall Street” によると、STEM分野の人材が最も集中しているアメリカの都市ランキングは次の通りです。メリーランド州のカリフォルニア/レキシントンパークに、全米でSTEM分野の職業に就く人の約1/4が集中しています。同都市圏におけるSTEM人材の年収中央値は約10万3000ドルであり、アメリカ国内では最高額とのこと。もちろん、シリコンバレーを擁するカリフォルニア州サンノゼも、STEM分野の人材が集中する都市リストの上位に入っています。

STEM分野人材の雇用割合から見たアメリカ都市圏ランキング(2017年)

  1. カリフォルニア/レキシントンパーク(メリーランド州):24.8%
  2. サンノゼ/サニーベール/サンタクララ(カリフォルニア州):20.1%
  3. ハンツビル(アラバマ州):15.7%
  4. ボルダー(コロラド州):15.7%
  5. ダーラム/チャペルヒル(ノースカロライナ州):12.3%
  6. ワシントンD.C./アーリントン/アレクサンドリア(コロンビア特別区):11.7%
  7. シアトル/タコマ/ベルビュー(ワシントン州):11.0%
  8. ローリー(ノースカロライナ州):10.8%
  9. オースティン/ラウンドロック(テキサス州):10.6%
  10. ボストン/ケンブリッジ/ニュートン(マサチューセッツ州):10.4%

【参照記事】
24/7 Wall Street:  https://247wallst.com/
Forbes Japan: https://forbesjapan.com/articles/detail/27120

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